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追いかけっこ
![]() | グラスホッパー (角川文庫 い 59-1) |
伊坂氏のテーマはだいたい同じなのにいつも深さも味わえたのですが、本作に限ってはとっても平坦。
それぞれのキャラクターに語らせるキーフレーズもイマイチ光らず単なる追いかけっこに終始している。
ただ、妻の復讐を果たすため組織に潜り込んだがために大変な目に合う主人公が度々死んだ妻に向けて使う言葉「僕は結構頑張ってるんじゃないかな」は胸に迫るものがある。
普通「頑張っている」という言葉は自分以外の誰かに使う言葉だ(最近は自分に向けて言い過ぎる人が多い気もするが・・・)
それをあえて妻に幾度も幾度も問いかけている姿は、心の通い合ったものにしか許されない儀式のように見えてとても素敵でした。
引用元:追いかけっこ
![]() | グラスホッパー (角川文庫 い 59-1) |

